もし工場で事故や災害、機械のトラブルが起きれば、自社だけでなく顧客や関連企業などにまで影響を及ぼすことになります。
そのため日頃からリスクの発生を予防することに努めなければなりませんが、万一の時にも適切な対応ができるようにする事も必要です。
工場で行う製造や検査、運搬といった業務においても様々なリスクが存在しますが、どのようなリスクが存在するのか、
工場におけるマイナスのリスクとは?
リスクとは、目的に対して期待されていることから好ましい方向、もしくは好ましくない方向に乖離する不確かさの影響のことです。
プラスの影響もマイナスの影響も、どちらも調整することがリスクマネジメントにおいて重要ですが、予防しなければいけないマイナスの影響を及ぼすリスクに注意が必要です。
工場の業務においてマイナスの影響を及ぼすリスクには、例えば火災や爆発などによる事故、自然災害、機械のトラブルや故障などです。それによって製品の供給が停止してしまえば、大きな損失になると考えられます。
リスクマネジメントはどのように実施する?
リスクマネジメントを行うためには、リスクの特定、分析、評価といったプロセスを踏んで行くことが必要です。
まずは現在何がリスクなのか、社内で各部門に対するアンケートやヒアリングを実施して洗い出していきます。
洗い出したリスクを整理し、優先順位を決めてそれぞれのリスクに対する戦略を考えて行きましょう。戦略には発生確率を下げるためのリスク低減、リスクを伴う業務は避けるリスク回避、保険などでリスクによる損失を分担するリスク移転などがあります。
また、リスクによる影響がそれほど大きくなく、許容の範囲である場合にはリスクによる負担を受け入れるリスク保有を選ぶことも方法の1つです。
必要に応じて改善も必要
それぞれのリスクに対しての対策を決定したら、具体的なリスクマネジメントプログラムを策定して経営計画に反映させていきましょう。
また、日常業務において実施するリスク対策も明確にしておき、職務規定などに記載しておくことで従業員に周知させることができます。
リスクマネジメント実施後は適切な対策だったのか評価を行い、必要に応じて改善をおこなって行くことも必要です。
現場でリスクマネジメントを定着させること
いくら仕組みを作っても、それが工場内で定着しなければ意味がありません。確実に実施していけるように現場に働きかけて、実施した状況の評価を行うことも必要と言えるでしょう。
工場における業務はどれも製品に大きな影響を及ぼすものばかりですので、日常からリスクマネジメントを行いリスクの発生を減らしていくことを実行していきましょう。