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異物混入で賠償責任を負うことになったら?リスクに対応するために

近年、食品などに対する異物混入問題などが取り上げられるなど、問題視されています。
仮に異物混入が発覚した場合、製造業者は問題の拡大や企業イメージ低下などを防止するために自主回収に急ぐケースも多く見られます。
大きな損失に繋がるため、異物混入など問題が起きないように対策を講じていく必要がありますが、現実的には食品工場で発生する異物混入を完全に無くすことは不可能と言えるでしょう。

異物混入を防ぐために必要なことは?
それでも防ぐことは重要ですので、何を対策として行えば良いか考えていく必要があります。
異物には物理的なもの以外に、細菌やウイルス、カビ、化学物質といった目に見えないものも含まれるため、全てに同時に対策を講じていくことが必要です。
そこで「プロダクトゾーン」に注目してみましょう。

プロダクトゾーンとは?
米国パン協会(AIB)の異物混入対策ガイドライン内で使用されている用語であり、食材や食品がむき出し状態になっている部分をプロダクトゾーンと言います。
むき出しになっている上や周囲に異物があれば、当然食品などに入る可能性があるので、どの場所がプロダクトゾーンなのか特定して危険を回避する必要があります。
プロダクトゾーンは工場内でそれほど多くなく、工場内では2割くらいです。
その2割の場所を見つけて集中的に対策を講じることにより、異物が混入することを回避できる可能性は高くなります。

日常的な部分に異物が隠れている可能性もある?
また、日常的に工場で使用している作業用品などにも注目してみましょう。

・繊維が混入してしまう
例えば食品に糸くずが混入していた事例では、作業用エプロンのひもの一部だったケースもあります。
工場では高い頻度で長時間に渡り使用されますので、次第にほつれが出て落下し、食品に入ったというケースもあるのです。
この場合、エプロンをビニール製のものに変更することなど検討が必要となるでしょう。

・プラスチックまでもが混入?
さらに食品にプラスチックが混入したという事例では、ボールペンを胸ポケットから抜いた時に力が掛かり、プラスチック製のフックが折れて食品に混入したというケースもあります。
プラスチックなどは割れれば破片が遠くまで飛ぶこともあるので、ボールペンなどを使用する際には欠けにくいポリプロピレン製に変えるか、落ちないように紐などで首から吊るすといった対策を検討する必要があります。
繊維やプラスチックなど、磨耗や破損で異物になる可能性がありますので、工場内に危険なものがないか確認と点検が必要です。

リスクは回避対策だけでなく備えも必要!
なお、異物混入は完全に無くすことはできませんので、リスクに対する備えが必要と言えます。
備えとして考えられるのは「生産物品質保険」などですが、補償対象となる偶然な汚染事故に該当するものには、身体の障害を発生させ、または発生させる恐れの有無は問われません。
異物混入に加え、アレルギー成分、賞味期限、消費期限の表示漏れや表示誤りを原因とした回収事故なども補償されますし、日本国内に存在する生産物を回収する場合には異物混入や表示誤りなどが海外で起きた事故でも補償されます。
備えあれば憂いなしと考え、万一のリスクに備えることが必要です。

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