昨今、工事現場や建設現場などで多くの事故が発生しており、建設会社が抱えるリスクも増加しています。また企業はそれらのリスクに対して何らかの備えをしておく必要があります。もし、事故が起こった場合従業員やその家族に対する補償も必要になりますし、会社も大きな損害を負う事になります。建設会社のリスクと、それに対する備えについて詳しく見ていきましょう。
【建設会社のリスク】
建設会社が抱える4つのリスクについてどのような物があるのか見てみましょう。
・建設物や資材等が損害を与えるリスク
建設中の建物や足場が崩れ、通行人に被害を与えるリスクがあります。また、マンホールの蓋が外れて通行人が落下するリスクなどもあります。
・賠償責任リスク
建設現場で事故が発生し人にケガをさせたり、死亡させたり、他人の物に損害を与えた場合には賠償責任が生じます。例えば、建設工事中に鉄材が落下し、通行人にあたり死亡させてしまった場合などがこれにあたります。また、看板の取り付けが悪く落下してしまい、通行人にケガをさせた場合もこれにあたります。
・労働災害リスク
従業員が業務中にケガを負ってしまった場合や、工事中に起きた事故によって死亡、入院、手術、通院等をするリスクが発生します。
・自動車損害・事故のリスク
建設業では、資材を運ぶ、従業員を運ぶ、土を運ぶなどの多くの自動車を使用しています。それらの車両が事故を起こすリスクがあり、車両が多い分事故の確率も高くなります。
【リスクに対する備え】
このようなリスクに対する備えとして、下記のような保険があります。例えば、建設工事保険や、組み立て保険、土木工事保険、請負業者賠償責任保険、PL保険、労働災害保険、EL保険、業務災害補償保険、自動車保険などがあります。建設業の現場においては、「安全第一」がモットーです。これを守る為にも、建設会社がリスクに備え加入する保険は不備や不足があってはなりません。建設会社はそれぞれの企業が必要になる保障を細かく分析し、自社に適した保険に加入する必要があるでしょう。
【まとめ】
建設業に従事している人の数は、約450万人で労働人口の約7%を占めています。建設業で、万が一事故が起こってしまった場合、従業員やその家族に対する賠償責任も含め、会社の損害は多大なものになるでしょう。業務内容や企業規模によって、必要な補償はそれぞれ違いますので、自社に適した補償を考えリスクに対する備えをしておくことが大切です。